今こそ2番打者最強論を採用すべき広島カープ

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こんばんは。だいぶご無沙汰でした。
今回は丸が抜けた今季、広島カープはどんな戦いをすべきなのか書いていきます。

そもそも丸という選手は2年連続のリーグMVPという肩書が示す通り絶対に替えのきかない選手です。新井がMVPとなった2016年も含め、この3連覇の間、相当な依存をしてきました。

とりわけ昨年は1カ月程度の離脱がありながら39本のホームランと出塁率.468という驚異的な成績を残しており、柳田や山田哲人と並ぶ球界最高峰の打者になりました。そんな丸とホームラン30本、出塁率.438の鈴木誠也が並ぶ打順は間違いなく球界最高の3,4番でした(象徴されるのが昨年8月23日のヤクルト戦の連続ホームランによるサヨナラ勝ち)。

そんな球界最高の3,4番が解体された今季はどんな打順を組めばいいのかを、ここからは考えていきます。

まず、僕自身以前の記事にて3番打者最強論を書かせていただきました。この理論に基づけば、カープは最強打者を失ったことになります(実際カープはこの考え方を採用していない)。
また先の記事の中では、丸を2番で起用すべきだとも書かせていただきました。この僕の論調から結論付けると、”最強打者の前を打つ最高の打者”を失ったことになります。

現在のところ緒方監督は4番鈴木誠也を不動のものと考えているようですが、これでは鈴木誠也が孤立する試合も出てくるでしょう。一方、”普通に”僕が推奨した3番打者最強論を採用しただけでも、2番打者不在問題が浮上することも想像できます。

こうした時に採用したいのが、2番打者最強論に基づいた2番鈴木誠也です。
というのも、先の記事内でも触れているようにカープ鈴木誠也の後ろを打つ打者は揃っており、とりわけ捕手會澤という大きな武器を持っています。これを活かし、僕の記事で書かれた3番鈴木以降の打順を1つずつ繰り上げるのがベターであると考えます。

ここからは、2番鈴木誠也を採用する際のポイントをいくつか上げていきます。

まず鈴木の後ろを打つ3番打者ですが、これはなるべくバティスタを固定したいです。
理由としてはチームトップの長打力を持つバティスタが最も鈴木の出塁率を活かすことができ、かつバティスタの長打力が鈴木以外の打者では最も警戒される部分であることから、鈴木の孤立(要するに四球攻め)を防ぐことができると考えるためです。
もちろんバティスタにも調子のムラがあるので、松山や長野が絶好調であればどちらかが3番ということもありうるでしょう。ここに西川や安部を置くと破壊力不足かなぁと思います。

4番以降は好みになります。松山や長野、そして會澤、西川、菊池、安部などその時調子のいい順で並べていけばいいです。

そしてここは結構重要なポイントになりますが、投手は8番で起用したいです。
これは2番に最強打者がいるためで、9番に投手が入るとランナーが溜まりにくく、単純に鈴木誠也の打力を活かすことが難しくなります。投手はほぼほぼチーム最弱の打者ですから、最弱打者と最強打者をなるべく切り離し、かつ最弱打者の打順という考慮を入れると投手は8番がふさわしいのではないかと考えられます。

そして最後に、この考え方は捕手が會澤であることを前提としています。坂倉の場合でも、7番か9番であればそこまで問題はないかもしれませんが…。捕手の打力が安パイでない、會澤を比較的上の打順で使えるというメリットが享受できることから考え抜いたオーダーなので、打力の落ちる石原や磯村でこの打順を実現することは難しいです。7番にも9番にもそれなりの打力の選手が入らないと成立しません。

最後に、なぜ菊池の2番が選択肢でないのかという点も先の記事に触れていますが、菊池の制約のない打席での思い切りのよさに僕自身が魅力を感じているためで、菊池には思いっきり振ってもらうことがポテンシャルを最大化できると考えているからです。

 

これまで広島カープは、戦後の復興の象徴として存在し、資金力不足に悩んだ時代では常識をひっくり返すような発想で今の位置を築いてきました。
チームの象徴選手を流失した今こそ、固定観念にとらわれない発想で強いチームであり続けてもらいたいものです。