勝ちパターンのピッチャーを、何よりも大切に〜広島の中継ぎ運用の問題点〜

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どうも、新ブログ開設の準備をしているタッツです(思った以上にめんどくてなかなか作業の手が進まないとは言えない)。
ブログネタは溜まっているのですが、すべて新ブログに書こうと思っていました。しかし今回どうしても書きたいネタが発生しまして…。

本日の広島対巨人の試合で広島のフランスアと中崎が4連投となり、一部メディアには「禁じ手を打った」という論調で書かれました。
ではこれがなぜ「禁じ手」なのかを解説していきます。

フランスアと中崎は、言うまでもない広島の勝ちパターンの中継ぎ投手です。
まずは、勝ちパターンとは何かを考えていきましょう。

厳密に言えば、フランスアは勝ちパターンの中でも特別な”ジョーカー”にあたる投手です。
この”ジョーカー”は、主に7回や8回において、「絶対に失点を避けたい場面」「相手のコアの打順」に投げることが役割です。そしてこの役割をこなせるリリーバーを全球団に必ずいるものではないことから、その特別さが窺えます。

したがって”ジョーカー”のフランスアには、上記のシチュエーション以外は調整登板程度に留めて、常に接戦で相手のコアを打ち取っていけるコンディションを保てるような待遇をしなければなりません。

次に、中崎がこなす”クローザー”についてです。

みなさんご存知かと思いますが、3点差以内の最終回を抑えたピッチャーには”セーブ”という特別な記録が付きます。しかしここで筆者が疑問を持つのが、3点差の1イニングを2失点以内で抑えることは果たして記録に相当するほど難しいのか、という点です。

2点差であれば、1人の出塁を許した後に本塁打を浴びてしまえば同点となり、これは”事故”としての発生確率は決して低くはないでしょう。
しかし3点差を守るにあたり、2人の出塁を許した後に本塁打を浴びるなどして追いつかれることは”事故”として処理するのは甘いんじゃないかと思います。これははっきり言って投手の「実力不足(コンディション不足)」にあたりますし、あるいは去年の西武打線のような「抜きんでて相手が上」という解釈が正しいのではないでしょうか。

以上の点から、”クローザー”は2点差以内の最終回に登板するべきで、3点差や4点差であれば「今後中継ぎの主力として投げさせたい準主力の投手(Twitter上では”Bチーム”と言われている)」を登板させることがベターになってくるでしょう。

ここまで勝ちパターンについて解説してきましたが、ここからは広島の問題点を探っていきましょう。

まず、当たり前のことですがシーズンは長いです。したがって143試合すべてに勝利することは不可能であり、どんなチームでも50前後は負け試合となります。
長いシーズンでは負け試合のクオリティが大切になってきますし、また”勇気ある撤退”とも言うべきの、目先の勝利だけにこだわらない投手継投が求められます。毎日準備をする中継ぎ投手は「ワレモノ」であるからです。

結論から言うと、今回の広島には”勇気ある撤退”ができませんでした。
例えば今日の試合なら、(筆者は草野球をしていたため見ていませんが)フランスアと中崎を使いたくないのであれば、負ける勇気を持って先発の中村祐太を失点しても投げさせるべきでした。その上で試合展開によって継投を判断していき、ジョーカーにはレグナルト、クローザーには一岡を配置するのがよかったのではないでしょうか。

また、これまでの3連投の内容にも疑問が付きます。
例えば3連投目となった昨日の試合でフランスアが登板をした時の巨人の攻撃は5番の陽岱鋼から始まっており、ここは巨人のコアとは言えません。
更には中崎は4連投の初日が4点差の最終回、2連投目は3点差の最終回での登板となっていて、これは先に書いた定義には該当しない部分となります。ただ、連投初日に関してはそれまで広島は4連敗しており、調整登板としての許容範囲内であるとも言えそうです。

話が少し逸れますが、なぜ連投(とりわけ3連投以上)を避けたいかというのは、2016年の日本シリーズで獅子奮迅の働きをした広島今村が、唯一休養なしの3連投目となった第5戦だけ失点したことを思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか。
また長いシーズンは先手必勝ではないということも、2016年の日本ハムソフトバンクを見ればわかると思います。

話を広島の問題点に戻します。
先に”勇気ある撤退”という表現をしましたが、今日の試合でそれをするのであれば矢崎拓也を登録抹消するべきではありませんでした。なぜかと言うと、これも先ほど「負ける勇気を持って中村祐太を失点しても投げさせるべきだった」と書きましたが、もし中村祐太が大量失点をした場合、残りのイニングを矢崎に任せればよかったからです(加えて言うなら矢崎は先発向きとも思える投球をしているので、そのテストもしたかった)。

では今日中村祐太を登録するにあたり、誰を登録抹消すればよかったのでしょうか。
ひとり思い当たるのが、上本崇司でしょう。

上本のファンの方には申し訳ないのですが、上本は開幕から全試合1軍に帯同しながら、5月4日までに4試合しか出場していません(今日が5試合目の出場)。昨年担っていた代走の切り札からの守備固めとしての役割も、曽根海成に奪われつつあります。
また今季はまだ打席にも立っていなく、田中広輔の不調でも右の遊撃手として名前が上がらない以上、投手に枠を割く方が建設的と言えそうです。

堂林翔太は今日の試合の12回に磯村嘉孝の代走として出場しましたが、守備型の2番手捕手としての地位を築きつつある磯村よりも代打としての序列が下になり、かつ昨年まで取り組んでいた外野手としての出場がない現状であれば、こちらも堂林のファンの方には申し訳ないですが、それよりも負担のきつい投手に枠を割きたいです。

長いブログになりましたので、まとめに入ります。

フランスアは”ジョーカー”であり、常に相手のコアに投げさせたい
②中崎は”クローザー”であり、2点差以内で投げさせたい
③”勇気ある撤退”をすること
フランスアも中崎も、不要な登板があった
⑤なぜ連投を避けたいのか、2016年を振り返る
⑥矢崎拓也を登録抹消するべきでなかった
⑦上本崇司と堂林翔太は果たして”今”の広島の1軍に必要か

 最後に…
今季の広島は得点力が乏しく、今後も投手にかかる負担は大きくなる一方だと予想されます。だからこそ、特定の投手に依存するのではなく文字通り「全員で戦う」ことが求められます。
中村恭平など今後勝ち試合を任せられる投手も出てきましたので、きちんと運用することでそれなりに戦えるのではないかと思います。

余談ですが…
はてなブログでの記事執筆は今回が最後になります。
近々新たな野球メディア「baseballensemble」を立ち上げますので、今後はそちらでよろしくお願いします。

チームの隠れたキーマン、攻撃的ユーティリティ候補を紹介!

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プロ野球のシーズンは、長い——。
その戦いでは、どうしてもけが人や不調の選手が出るのが常。

そこで今回は、長い戦いには不可欠な攻撃的ユーティリティに将来なりうる選手を紹介します。

攻撃的ユーティリティの代表格といえば、西武の外崎の他、広島の安部や西川などが挙げられるでしょう(広島の二人はそのユーティリティ性を生かしきれていない感もありますが)。外崎のユーティリティ性とその攻撃力は、もはや日本球界に欠かせないものとなりました。
筆者も個人的にユーティリティプレイヤーを好みます。ではどんな選手がいるのか、早速見ていきましょう。

①桒原樹(広島)f:id:blackbitou:20190405223214j:plain

常葉菊川出身の5年目、俊足巧守が武器の遊撃手です。
プロ入り後は打撃面で苦戦を強いられました。しかし昨年9月に課題の打撃が覚醒、打率.345を記録し月間MVPを獲得しました。
昨年8月までは二遊間のみでの出場機会でしたが、9月以降は三塁や外野の守備にも就き、プロ入り初めて2軍で3番起用もされました。
層の薄い三塁や俊足外野手の枠に食い込み、念願の1軍昇格を狙います。

 

②西村凌(オリックスf:id:blackbitou:20190405223230j:plain

SUBARU出身、2年目の外野手です。高校卒業後に社会人野球でプレーしたため、まだ23歳。
元々は捕手ですが、プロ入り後は打撃力と俊足を生かすために外野でプレーし、昨年は1軍で2本の本塁打と2つの盗塁を決め早速その片鱗を見せました。
昨年秋のキャンプから三塁にも挑戦し、さらにユーティリティ性を高める動きをしています。まだ1軍では捕手としての出場を記録していませんが、今後の動向に注目したい選手です。

③板山祐太郎(阪神f:id:blackbitou:20190405223256j:plain

亜細亜大出身の4年目です。外野を中心に、1年目からユーティリティとして起用されています。
走攻守に派手さはあまりありませんが、堅実にそつなく何でもこなす選手です。1年目から1軍で5番起用されるなど、ドラフト6位ながら「掘り出し物」として高い期待を集めています。
2年目の2017年シーズンは2軍でも規定打席到達者の中で打率最下位の.202と極度の不振に陥ってしまいましたが、昨年は1軍で大瀬良からプロ初本塁打を放つなど復調しました。
今季は開幕2軍スタートとなってしまいましたが、攻撃力に心配が集まる阪神打線では出番は必ず巡ってくるでしょう。

④若林晃弘(巨人)f:id:blackbitou:20190405223312j:plain

社会人野球ENEOS出身の2年目で、内外野どこでも守れるスイッチヒッターと天性のユーティリティプレイヤーです。
1年目は2軍で67試合で打率.303と結果を残しましたが、1軍ではヒットはわずか1本、打率.056と1軍と2軍のギャップに苦しみました。
今季は開幕2軍スタートとなりましたが、2軍では早速内野全ポジションで起用されており、その使い勝手の良さは原監督好みと思われます。技術面に課題の見えた右打席を克服し、1軍定着を狙いたいところです。

⑤廣岡大志(ヤクルト)f:id:blackbitou:20190405223326j:plain

智弁学園出身の4年目で、そのポテンシャルは言わずもがなでしょう。
「なぜ廣岡がここで?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
打撃のポテンシャルは凄まじいですが、守備面では新人の2016年から2年連続で20失策以上、昨年も1軍で25試合で5失策、2軍で52試合で9失策と本職としている遊撃の守備に苦戦しています。
ヤクルトの遊撃には攻守に安定する西浦がいますので、この廣岡をユーティリティとして待機させ、出場機会を探り打撃力を育てていくのがベターではないかと考えられます。
今春のオープン戦では主に一塁を守り打撃でアピールして遊撃での開幕スタメンを勝ち取りましたが、今後を考えれば二塁以外の内野に加え、外野でも準備をし青木の後継を狙う手もあるでしょう。

 

今回は内外野を守る5選手を紹介しましたが、まだまだ候補選手はたくさんいます。
長いシーズンにおいても、好不調がはっきりしやすい短期決戦においても、このユーティリティプレイヤーが大きな鍵を握ります。
今後はレギュラー格の選手とともに、チームの痒いところに手が届くユーティリティプレイヤーにも注目してみましょう。

新・山賊打線の考え方

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プロ野球も開幕し、長い冬眠が終わったような解放感に包まれている今日この頃。

今回は、去年から書こうと思っていた西武打線についての考え方が纏まりましたので書いていきます。

西武打線と言えば昨年は球団記録の792得点を記録し、ネットでは山賊打線とも呼ばれました。その打線は、どう組んでもどこからでも得点が取れる圧倒的な破壊力でした。

その中心を担った浅村が同一リーグに移籍したものの、今季もその破壊力は衰えることはなさそうです。
(筆者は広島の得点力の低下を懸念していますが、その最たる原因はピッチャーが打席に立つことであり、DH制の魅力を感じます。広島も、DH制ならそこまで懸念されるものでもありません。)

その組み方をいくつか考えましたので、発表していきます(筆者の打順の考え方についての記事はこちら、2019シーズンの広島の打順についての考察はこちらをご覧ください。)。

筆者は固定されるべきは3番秋山、4番山川の二人のみと考えています。その他は流動的にし、何より大切なのが選手のコンディションの見極めになります。
では、現在の形から考察していきます。

1番金子2番源田とする現在の形では、ダブル1番を組んで走力を活かす狙いが感じとれます。
しかし「(なるべく)上から順にいい打者を置いていく」という定義においては、8番中村というのは宝の持ち腐れでしょう。
この形を採用するのであれば、森を下位打線で起用したいです。その狙いは、初めて正捕手としてのシーズンとなる森(昨年も炭谷はほぼ菊池雄星専門の捕手ではあったが)の負担を軽減することです。正捕手としての森の打撃の負担を軽減できるとき、今のダブル1番の旨味を最大限に得られるのではないでしょうか。

基本の形としては1番に源田か金子の好調な方を置き、2番は外崎を基本とし栗山や森も選択肢に入ります。こちらも最も好調な選手が2番、次いで好調な選手が5番としたいです。
そして中村は6番でなるべく固定したいです。これは三振の多い山川と中村を並べるのではなく、間に一人コンタクトヒッターを入れたいからです。この5番には、先に2番で挙げた3選手を使いたいです。

後はコンディションによってメヒアを使うなどしていけば、今シーズンも得点力は担保されるでしょう。

そして超攻撃的にいくならば、1番外崎2番森/栗山といった選択肢も考えられます。また、9月の勝負所で中村かメヒアのどちらかが好調であれば5番起用を考えてもいいです。大胆に点を取りたい試合では効果を発揮するかもしれません。

いずれにせよ、DH制を最大限に活かすことでいくつもの選択肢が考えられる今季の山賊打線投手力には疑問は残りますが、その破壊力でパリーグを掻き回してもらいたいものです。

今こそ2番打者最強論を採用すべき広島カープ

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こんばんは。だいぶご無沙汰でした。
今回は丸が抜けた今季、広島カープはどんな戦いをすべきなのか書いていきます。

そもそも丸という選手は2年連続のリーグMVPという肩書が示す通り絶対に替えのきかない選手です。新井がMVPとなった2016年も含め、この3連覇の間、相当な依存をしてきました。

とりわけ昨年は1カ月程度の離脱がありながら39本のホームランと出塁率.468という驚異的な成績を残しており、柳田や山田哲人と並ぶ球界最高峰の打者になりました。そんな丸とホームラン30本、出塁率.438の鈴木誠也が並ぶ打順は間違いなく球界最高の3,4番でした(象徴されるのが昨年8月23日のヤクルト戦の連続ホームランによるサヨナラ勝ち)。

そんな球界最高の3,4番が解体された今季はどんな打順を組めばいいのかを、ここからは考えていきます。

まず、僕自身以前の記事にて3番打者最強論を書かせていただきました。この理論に基づけば、カープは最強打者を失ったことになります(実際カープはこの考え方を採用していない)。
また先の記事の中では、丸を2番で起用すべきだとも書かせていただきました。この僕の論調から結論付けると、”最強打者の前を打つ最高の打者”を失ったことになります。

現在のところ緒方監督は4番鈴木誠也を不動のものと考えているようですが、これでは鈴木誠也が孤立する試合も出てくるでしょう。一方、”普通に”僕が推奨した3番打者最強論を採用しただけでも、2番打者不在問題が浮上することも想像できます。

こうした時に採用したいのが、2番打者最強論に基づいた2番鈴木誠也です。
というのも、先の記事内でも触れているようにカープ鈴木誠也の後ろを打つ打者は揃っており、とりわけ捕手會澤という大きな武器を持っています。これを活かし、僕の記事で書かれた3番鈴木以降の打順を1つずつ繰り上げるのがベターであると考えます。

ここからは、2番鈴木誠也を採用する際のポイントをいくつか上げていきます。

まず鈴木の後ろを打つ3番打者ですが、これはなるべくバティスタを固定したいです。
理由としてはチームトップの長打力を持つバティスタが最も鈴木の出塁率を活かすことができ、かつバティスタの長打力が鈴木以外の打者では最も警戒される部分であることから、鈴木の孤立(要するに四球攻め)を防ぐことができると考えるためです。
もちろんバティスタにも調子のムラがあるので、松山や長野が絶好調であればどちらかが3番ということもありうるでしょう。ここに西川や安部を置くと破壊力不足かなぁと思います。

4番以降は好みになります。松山や長野、そして會澤、西川、菊池、安部などその時調子のいい順で並べていけばいいです。

そしてここは結構重要なポイントになりますが、投手は8番で起用したいです。
これは2番に最強打者がいるためで、9番に投手が入るとランナーが溜まりにくく、単純に鈴木誠也の打力を活かすことが難しくなります。投手はほぼほぼチーム最弱の打者ですから、最弱打者と最強打者をなるべく切り離し、かつ最弱打者の打順という考慮を入れると投手は8番がふさわしいのではないかと考えられます。

そして最後に、この考え方は捕手が會澤であることを前提としています。坂倉の場合でも、7番か9番であればそこまで問題はないかもしれませんが…。捕手の打力が安パイでない、會澤を比較的上の打順で使えるというメリットが享受できることから考え抜いたオーダーなので、打力の落ちる石原や磯村でこの打順を実現することは難しいです。7番にも9番にもそれなりの打力の選手が入らないと成立しません。

最後に、なぜ菊池の2番が選択肢でないのかという点も先の記事に触れていますが、菊池の制約のない打席での思い切りのよさに僕自身が魅力を感じているためで、菊池には思いっきり振ってもらうことがポテンシャルを最大化できると考えているからです。

 

これまで広島カープは、戦後の復興の象徴として存在し、資金力不足に悩んだ時代では常識をひっくり返すような発想で今の位置を築いてきました。
チームの象徴選手を流失した今こそ、固定観念にとらわれない発想で強いチームであり続けてもらいたいものです。

これからの野球界を考える

先日は当ブログにてオンラインサロン構想を発表させていただき、若い世代にはそこそこ届いたので良かったなと思っています。

今回は、自分がオンラインサロンを作ったさらに先。どんな野球界を創りたいかという話です。

 

そもそも現状の野球界は、NPBを頂点としたピラミッド式です。そしてNPB以下は、みんなNPBを目指す、或いはNPBにいけなかった選手として”搾取”されているように思います。

社会人野球であれば野球選手として入社しているのに野球とは全く関係ない仕事もしなければなりませんし(本人が希望してその仕事をしているのなら問題ではありませんが)、独立リーグはその収入だけでは生計が立てられません。

 

一方NPBは、MLBで流行したフライボール革命の影響を受けて確実にレベルアップしており、今後もその流れは続くものと見られます。
ともすると、NPBから実力者が淘汰されることも今後は多くなるかもしれません。

また上記の理由から、アマチュアのカテゴリーでもレベルが大幅に上がることも予想できます。そうした時にNPBだけでは選手を受けきれないので、新たな”受け皿”が必要になります。

そう、「第2のNPB」です。

独立リーグとの最大の違いとして、「第2のNPB」では野球̟+副業で生計を立てられるようにするといいと思ってます。この副業は、社会人野球の選手が”やらされている”仕事とは違い、自分で必要に応じて取り組んでいくものです。

発信力を磨いたり、野球以外の趣味を形にしたり、あるいは野球で突き抜けてプレー以外でも稼げるようになったり…

そうしてファンを増やすことで、そこから収益につなげていける時代です。
NPBにはできないようなファンサービスを実現して、そこに価値を創造すればいい。

プロアマ規定?そんなものは知りません。そんなルールは、壊しましょう。時代錯誤じゃないですか?

 

NPBでプレーするだけが、野球人の幸せではないと確信しています。
本気で、野球人としての幸せを追求する場所。

そんな「第2のNPB」が、あってもいいんじゃないでしょうか。

 

スライドにもまとめましたので、こちらもご覧ください。

これからの野球界を考える.pptx - Google ドライブ

オンラインサロンを作りたい!!

ご無沙汰になりましたね。
日本シリーズではカープは無惨に散り、シーズンが終わりました。オフの間に考えたいのは、来シーズンの自分はどんな過ごし方をしているか、ということです。

 

来シーズンは、野球メディアを作って全国の野球を観に行きたいです。
どんな野球メディアかというと、まずはスカウティングレポートサイトを作り、そこからすべての野球人のためになるメディアにしたいです。

 

ただ、まずスカウティングレポートは、一人では作れません。というのも動画やスコアブックが必要で、これらを僕がやっていると”この目でしっかり見る”ことができなくなってしまいます。

 

そこで!!
オンラインサロンを作って、みんなでメディアを育てようと構想したわけです。

 

まあ簡単に言うと、お手伝いがほしいのです。しかし、ただお金を払ってお手伝いをさせるだけでは搾取ですから、そこで僕の野球観や人生観までお伝えして、みんなで野球人になろうよ、といったところです。

 

オンラインサロンとは何ぞやって方はこちらをご覧ください。簡単に言うと月額制のオンラインコミュニティです。

 

僕自身は、何者でもありません。どこかで名前が通ってることもないです。
Twitterのフォロワー数も多くないです。

 

だからこそ、好きな野球で一本立ちしたいんです。
そして、僕と同じような想いがある人や、将来他の業界で会社員をやることに魅力を感じていなく野球で仕事ができたら最高だと考えている学生の皆さんにとっての道標として、僕の構想するサロンが機能すればいいなって思います。

 

いつからやるか、月額いくらにするか、支払い&運用プラットフォームなど、決めてないことだらけですが、面白そうだと思ってもらえれば幸いです。むしろ、みんなで立ち上げからやりたいかな。

 

こちらに簡単な資料も用意したので、よかったら見てください。

https://drive.google.com/open?id=1c0nTZCgY9b1YRQCAippwnLdhMcqQaG3Y2cEAd-b9L1c

 

みんなで面白いことをやって、面白い野球界を作りましょう!!

ドラフト総評~パリーグ編~

こんにちは!
昨日に引き続き、ドラフト総評パリーグ編をいきます。では早速!

 

西武 85点

1位で松本の一本釣りに成功し、2位で今年トップクラスの素材である渡邊を確保。これだけでこの点数になる。
4位粟津や6位森脇など下位でも実力者を獲得できた。欲を言えば、外野手が1枚ほしかったか。

 

ソフトバンク 90点

1位で二度の抽選を外したとは思えない豪華な指名となった。
1位甲斐野、2位杉山、4位板東、6位泉といずれも超がつく好素材。ソフトバンクの育成力であれば、育てられるのではないかと期待が膨らむ。
甲斐野は先発で見たい。そのためにも最低半年ほどはじっくりとやれるソフトバンクは、最高の球団ではないだろうか。
杉山も上限の見えない可能性を持つ。板東は、早い段階で先発できるかもしれないし、ビルドアップしてからのデビューになるかもしれない。
野手も世代トップクラスの野村大を獲得でき、満足度の高いドラフトと言えそうだ。

 

日本ハム 100点

1位入札ではこれまでの方針通り根尾を指名。惜しくも外れたが、その後は実に方針のクリアなわかりやすい指名。これでこそ日本ハムだし、ぶれない芸当に100点をつけさせてもらった。
おいしいのは2位野村佑、5位柿木、6位田宮だろう。特に田宮は、バッティングで突き抜ける捕手になりたいところ。
3位生田目は中継ぎで使いたい。1イニングなら、ビッグエンジンを積んでいる。
球団史上初の育成指名が海老原というのも、また日本ハムらしくて筆者好みだった。

 

オリックス 90点

1位では小園の入札に失敗。ここですぐ太田に切り替えたところに、近年のドラフト巧者ぶりを感じた。太田は根尾小園に次ぐ世代NO.3のショートであり、1位でないと確保できる保証はなかった。
2位頓宮は守備位置が難しいが、三塁挑戦ということであればなお旨味のある指名となりそうだ。以降即戦力の荒西と富山、二刀流も可能な素材の宜保、さらに左の中継ぎ候補の左澤に二塁三塁候補の中川とすべての指名の内容が濃い。
荒西を中継ぎで起用し、トッププロスペクトの山本由伸を先発で起用できたら大成功のドラフトだ。

 

ロッテ 80点

1位で藤原の入札に成功、ここだけでかなりの成功である。ロッテは平沢安田と左打者が確実に力をつけており、藤原も続くことができるのではないか。
2位東妻はクイックに課題を残す。3位小島はスライダーが良く、意外な活躍をするかもしれない。
近年ロッテでは二木岩下種市と高卒の右投手が育っており、その点では6位古谷と8位土居は自信の指名だろう。
4位の山口を打者として一本立ちさせられるか、そこに真価が問われる。

 

楽天 80点

1位で藤原を外したが、世代NO.1外野手の辰己を獲得。田中と組む右中間は球界屈指となるだろう。
2位は余っていた梅津かと思われたが、次代の捕手に不安があることから太田を選んだのだろう。3位引地4位弓削は、素材型の確保に奔走した。
また7位でも外野手の小郷を指名しており、これは素行不良の目立つオコエへの最後通告だろう。8位の鈴木には様々な推論があり、真実を知りたいところだ。
即戦力投手を1枚確保できていたら、もう少し点数が上がった。

 

以上、2日間読んでくださりありがとうございました。
ドラフトドラフト全指名選手こちら